私の青春時代の人生を揺るがした・・・
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/H/Hokubuken/20191111/20191111002137.jpg)
2年目の松山時代、バイト先で社長夫妻の自宅にお呼ばれし
食パンを2枚ご馳走になった。 「どうだ美味しいだろう?」 腹が減っていたので口一杯に頬張り言葉が出なかった。 下にザラザラジャリジャリした触感だけが感じた。 「実は北海道物産展コーナーも人手が足りないんだ、
これから北海道へ急いで帰っても大変でしょう。
次の人を探しても真面目に働く奴は中々、見つからないから
もう一年か二年ここで頑張ってみないか?」
私の口はもごもごしていて返事は「いや、無理です」と答えたつもりが 「はいや、いいです!」と聞こえたらしい。
社長夫妻は「ありがとう、その気持ち嬉しいわよ」と涙声で握手までされたから、 後一年松山に留まることになった。
次の週、バイト帰り道、珍しく社長さんがお寿司をご馳走すると言う。
チャリンコに乗った二人はルンルン気分で待望の寿司屋ののれんを潜り、 「親父、今日は若い衆に美味い寿司ご馳走するけん」
如何やら、もう一年松山に残す為に念押す作戦だった。 「社長さん、何にいたしますけ?」
「じゃぁ、並み2人前!」と社長さんは語気を強めた。 私には松山に引き止めるのに「並みかい?」
生ハムにキャビアをたっぷり塗ったご馳走。
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