マイク・タイソンを見ると思い出す2・・・
当時のマイク・タイソンの中継が始まると芦原館長は暫くその話題が続きました。
総本部2階道場でサンドバック練習が始まり、私達が打つ僅か1~2mの至近距離で椅子に腰掛けながら、鋭い観察力でチェックされ緊張が走りました。
芦原英幸館長自らサンドバックをジャブ、ジャブクロス、フック、アッパーを指導されました。ストレートが得意でしたがフックやアッパーもより得意でした。
「お前ら下手やの、こうパパパ・パンスパ~ンとやるんよ!」
何せ、リーチがあり背中が異常に幅広く手先が繊細と感じました。
ヨーロッパから来ていた海外修行生や職員さんも息を堪えて、芦原館長のコンビネーションを学びました。
突き刺すジャブ、弾くパンチ、コンマ何秒かのタイミングの取り方、足の爪先、踵からパワーを発し全身全霊で打ち込んでも、叶いません・・・これでいいと云う妥協はひとつもありませんでした。
通常稽古終えてからの残り一時間半は、指導受けた言葉をイメージしてサンドバックやコーチングミットに立ち向かう日々が続きました。
オーソドックス構えとサウスポー構え両方から打たなければなりません。
不得意な方を更に練習することは言葉では簡単に聞こえますが苦手でしたが言い訳することにはなりませんでした・・・
マイク・タイソンを見るとその情景を思い出します。
鍛錬は続く・・・