不思議な夢・・・
不思議な夢を見ました・・・
冷たい激流に飲まれ 面河渓谷のどん底に吸われるように沈んでいく。
もがけば もがくほど 頭では陸に浮かびたい、反対に体は云うことが利かない。
息が出来ない、冷たい水が口、目、鼻、皮膚から内臓を圧迫する、段々と力が抜け意識がなくなり。
数時間後、周りが騒いでいた・・・レスキュー隊が胸骨が折れるくらい押している。
職員が、仲間が呆然と泣いている、釧路から遊びに来ていた彼女も唖然としている。
顔が体が水で2倍3倍に膨らみ 誰だか解らないらしい。
両親が葬儀会場で狂わんばかりに・・・酷いことになっちまった。
1ヶ月が経ち
「リー・チョン先輩・・・ボクは、もう道場へ通うことにならん。大好きな稽古ができないのが無念です。 この思いは 如何したらいいのですか?」
そんな言葉で訴えてくる。
「体が無ければ 魂で道場へ通いなさい。誰も見えてないから一緒に稽古したらええんよ。私も交通事故に会い、足を引きずりながら片道30分かけて通ったことがある。もし命を落としていたら、魂だけで道場へ通い 一緒に稽古続けている。だから、通えばええんよ!」
そんな言葉で毎晩励まし続けた。
魂だけでも道場へ通えることを聞いて 青年の安心した笑顔が見れました。
亡くなる3ヶ月前に昇級し真新しい黄色帯と合宿で同じ班だった集合写真を数枚合わせて、青年の故郷へ送りました。
青年の名前は名誉のため、公表は控えさせていただきます。
思えば、芦原英幸館長が病床に伏せる前、道場で御指導されていた時代のことです。
きっと純粋な彼は、憧れの道場へ毎日通って稽古しています。
私は、会いに来た彼を忘れない。
鍛練は、魂でつづく・・・