天才という空手家の道場に入ったころ
遥か昔、秋の午後に四国の空手道場の玄関に入った時、3人の職員方の親切な対応で2階道場を案内されました。芦原英幸先生は全国の審査会や海外普及で不在・・・
夕方からの稽古が待ち遠しく、Tシャツに着替え、皮製グローブをはめて、軽くサンドバックを叩いて感触を確かめ、1時間ほどで汗が全身を流れ、床にまで汗が走り幾度か転びそうになり、小休憩。
うわさの移動式サンドバックは、固定されていた為か可動しなかったが素晴らしい構造に目を奪われました。
道場の壁を見上げるとたくさんの額に入った試合や合宿模様の写真が飾られています。
3本の長さや太さが違う皮製サンドバックを代わるがわる叩き、余りにも日照りが強いので
急激に汗が幾らでもたれてっきます。
咽喉は乾くし所持金もないので取り合えず、更衣室に備えた洗面台の水で渇きを潤す・・・
後に解ったことだが、その洗面台は芦原先生が稽古中に必ず、タンを吐いている穴場でした。
その日はとりあえず泊まる宿を探しに職員さんに聞いた方角へ向かいました。
指導されています・・・今でも感謝しています。