蟹道師範代がサバキを伝授する!
毛蟹道場
闘うジャパニーズサラリーマンは会社で上司や後輩との狭間で闘い、建築現場でアクセク埃にまみれ、週3回の道場で鍛錬に汗流し、家庭に帰ってから子育てに汗流す。
煙草やパチンコやマージャン賭け事も一切せず、スナック通いも出来ず、寄り道もしな
いで真っ直ぐに帰る毎日の日々。
そんな一年一度のお正月、肴は炙った頴娃のひれかスルメがいい・・・
今年は嫁さんに少し無理を頼むと願いを聞いてくれました。
雄武産の毛蟹がてんこ盛りに黒松剣菱!・・・ほんとありがたいことです。
雄武(オウム)産地の毛ガニちゃんは顔色や毛なみもほど良く、しばれてガッチガチ。
今年は毛ガニのサバキ方を調べて家族でいただくことになりました。
思い出します・・・松山時代の冬、私は芦原先生と二人で居酒屋に行き地元のワタリ蟹をご馳走になっている側で「鮭も毛蟹もおお味なんよ・・北海道でアシハラに如何言ったか覚えちょる?
「先生~この毛ガニは高かったんですよ、私達には手も足もでないんですよっ」
「ん?そんなん高い?アシハラにお高い毛ガニをご馳走してやっちょるとでも言いたいんか?・・今の言葉、如何思う」怒りましたね。
「普通、そんなこと言うかのう?じゃけんのう瀬戸内の魚や蟹は味も濃くてもっと美味いんよ!お前、如何思う」
「そうですね・・此方の蟹の方が美味しいですね・・・オッス」
「ほうじゃろ、瀬戸内の蟹は上手いんよ、リーよ、その甲羅は酒入れてグーッと飲むともっとええんよ~如何だ、美味しいじゃろ!」
これがケンカ十段芦原英幸先生からの直伝蟹の美味しい味わい方です。
何年も毛蟹見る度に怒ってましたね。
毛蟹事件は長引きましたが・・それでも年末、旭川から贈ってくる毛蟹を美味しく食べる光景が嬉しかった思い出です。
そんな芦原先生の意地っ張りな処も好きでしたね!
今夜は毛蟹頂いて嫁さんに感謝です。