宿探しに翻弄したこと・・・
松山市に着いて先ずは宿探しに翻弄した昔話です。
「ほうね、えらい遠いとこから来んさったんね・・じゃけ、あいにく定職持たない男には何処のアパートも貸さないけん。最近は掃除しない、部屋は壊す、家賃滞納しよる
お客さんが多いんよ。何処行っても断われるのがセキの山じゃけん。
じゃけ、此れから大家さんに掛け合っちゃるけん。お前さんには、しっかりした空手と云う目的がある。だから一緒に頼みに行くけん。わしは広島生まれでの、若いころ松山へ流れ相当苦労したこともあるけん。芦原先生とこの生徒ならえぇじゃろ。
わしは武道する若者を信じるけん。部屋は清潔に、騒がない、家賃は滞納しないだけは約束して下さいや。敷金は3ヶ月分前金じゃけ。」70才位で菅原文太さん似の不動産会社社長さんは、動いて下さいました。定年退職した元校長先生だった大家さんは、80才位のお婆さんでしたが一時間位丁重に頭下げ快諾して頂きました。
お客さんが多いんよ。何処行っても断われるのがセキの山じゃけん。
じゃけ、此れから大家さんに掛け合っちゃるけん。お前さんには、しっかりした空手と云う目的がある。だから一緒に頼みに行くけん。わしは広島生まれでの、若いころ松山へ流れ相当苦労したこともあるけん。芦原先生とこの生徒ならえぇじゃろ。
私は、あの広島訛りの渋い怖い社長さんの人柄に救われました。敷金3ヶ月分は北海道の三倍~厳しかった宿が決まると仕事探しに職業安定所へ通いました。
その夜、山形出身の先輩から、空手修行に来たんだから定職でなくバイトの方が練