~ Traditional Karate blog~

田舎での暮らしや思いを書いている老いぼれです。 また、H・李小龍北海道倶楽部・Kと日本IUMAに所属しマニアックなことや技術的鍛錬で人生を楽しむ日々です。 芦原空手(四国修行時代)や日々修行の溜め込んだ秘蔵映像を発信していきます。

武器術の撮影・・・



松山修行当時のことです・・・
22時少し前に稽古を終えて道場を出る直前、芦原英幸館長から一言ありました。
「この週末は三日間バイト休め。開発した武器の撮影やるんよ。もう何ヵ月も前から準備し職員達に練習させよる。あっと驚くところ見せちゃるけん。ようやく此処まで来れたな。」「押忍」私は当日、スタジオで見守りました。

数種類の武器が用意され持ち方、握り方、突き方、振り回し方、間合い、武器の型、護身、制圧法、ミット使用法、竹刀対武器、ピンポン玉訓練法、武器ダブル使用法の台本通り撮影が行われました。

一番のクライマックスは芦原館長がスーツ姿で登場し特製ホルダーから抜いた武器術のシーンでした・・・登場する前までは普段着で監督作業に追われていましたがイザ出番となると電気髭剃りでギ~ンと始まりワイシャツ、ネクタイ、スーツに着替え紳士に早代わりでした。空手衣姿もかっこいいですがスーツ姿も素敵でした。

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又、照明消して職員が金属製ダブルの武器を操るシーンはライトの光線に輝くアクションは素晴らしかったです。
「どう思う?全てアシハラのアイデアじゃけん。」
此れは職員の方々が暗闇でよっぽど練習したと思います。
芦原寮の中で練習するS先輩を見たときは蛍光灯に接触し、粉々に散らばり布団の上は破片だらけ「うわぁ~派手にやったのう。みんな動いちゃいけん足に刺さるけん。」部屋も当然真っ暗になり懐中電灯照らし掃除機でゴシゴシでした。

私等は全国から集まった職員や黒帯方々の昼食・夕食弁当・飲み物の買い出しや小道具準備の裏方に回りました。
時より、芦原館長から百回越える厳しいチェックが入り撮影は深夜まで延長、カメラマン始め、皆さん青ざめた顔でフラフラ状態でしたが参加した全員が感動覚え作業に加わりました。

三日間は、慌ただしくも厳しくも素晴らしい武器術勉強会でした。

次の週、稽古最中に三階の書斎に呼ばれ編集前の映像を見せて頂きました。芦原館長のメモした台本と照らし合わせ、更にアイデアが浮かぶと職員が駆け付け真夜中3時過ぎまで研究は続きました。

この武器術資料が完成したら是非、将来練習に取り入れたいと思いました。
しかし私には懐かしくも凄く疲れた記憶です。

当時は武器の設計図、製作工場、製作工程、革製ケース製作、ソフト化映像を目の当たりにしましたが、特許登録している筈の設計図が何故、簡単にネットに載ってしまうのか?不可思議な時代になりました。

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鍛練は続く・・・