山篭り男から道場を守る
稽古が始まり、静かに見学は続きました。
男は険しい目で稽古を見つめ病的なオーラをかもし出しているので小休止中、
男は険しい目で稽古を見つめ病的なオーラをかもし出しているので小休止中、
誰もそばに近づく者は居ませんでした。
やがて一般部の稽古は無事終わりました。
帰る素振りないので聞いてみると数ヶ月間山奥に入り我流空手の修行を積み、山籠りから降りてきたばかりだそうです。
道場の大きな鏡の前に進むといきなり、大きな構えで回し受けしながらグォ~ゥグォ~ゥ!と大袈裟な息吹きを始めました。
やがて一般部の稽古は無事終わりました。
帰る素振りないので聞いてみると数ヶ月間山奥に入り我流空手の修行を積み、山籠りから降りてきたばかりだそうです。
道場の大きな鏡の前に進むといきなり、大きな構えで回し受けしながらグォ~ゥグォ~ゥ!と大袈裟な息吹きを始めました。
こりゃ漫画オタクだ・・・空手バカ一代の影響がみえみえでした。
私は一階事務所の職員を呼びに下がり、また二階道場へ繋がる階段を上がると
芦原英幸館長が丁度、息吹の音を察して道場のドアを開ける瞬間でした。
鏡の前で酔いしれグォ~ゥ!グォ~ゥ!腕を派手に廻しながら息吹きしている男を見つけ激しい雷が落ちました。
カンカンになった芦原館長の怒号は響き、慌て階段降りて来た奥様も、職員も息を抑えてまた始まった!と見守りました。
職員達に何故あんな男を入れたのか?と責められ大変な状況。
即刻、外へ連れ出し駐車場側の畦道で一時間ほどこんこんと説教する芦原館長の足元で、男が土下座し泣いている姿を思い出します。
神聖な道場を守ることは大変なことです。
鍛練は続く。