~ Traditional Karate blog~

田舎での暮らしや思いを書いている老いぼれです。 また、H・李小龍北海道倶楽部・Kと日本IUMAに所属しマニアックなことや技術的鍛錬で人生を楽しむ日々です。 芦原空手(四国修行時代)や日々修行の溜め込んだ秘蔵映像を発信していきます。

ママ、すまんすまんっ!



松山修行当時、全国から集った道場生が稽古後、わずかな小銭を握り締め
南江戸町かいわいにある安いスナックへ飲みに行ったことがありました。

スナックのママさんは昔から芦原英幸館長のことをよくご存知でした・・・
天井を指差しながら「松山来たおりから芦原先生は、カッコよくて、ようけこの店に
来られたけん・・・酔いなさってあの天井のシャンデリア、二段蹴りで割ってしもたんよ。店は真っ暗になってもうてね。・・・ママ、すまんすまんっ!て、いつものことなんよ」
そんな珍しい無茶ぶりする話を聞きながら、呑む酒は、はかどったのでした。
仲間は真似して天井蹴ろうと構えると綺麗なママさんに何度も停められました。
そのスナックでママさんと仲間達との写真もありますが次回の機会に・・・
私は、当時、芦原會館寮に入る前の一年間は南江戸町の安いボロアパートで暮らしていました。小さな中華料理屋やラーメン屋やお好み屋、スナック、床屋がポツポツある町内でした。入寮してしまうと仲間達と勝手に行動を共にしたり、夜間トレーニング(当時は虎の穴稽古と呼んでました)に参加することが制限されてしまうので寮だけは、入らんほうがええよとアドバイスする仲間達が沢山いました。
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何度か、芦原館長の後ろに付いて芦原會館寮にお邪魔したことがありますが汚くて臭くて、こりゃ御免と吐きそうになりました。
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「何があってもこんなとこ、絶対入らん
・・・しかし、次の年には入寮してしまいました。
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リー・チョンの書斎には格闘作家であります松宮康生先生から頂いた影丸穣也先生の描いた
芦原英幸館長の絵画(写し)を家宝に飾っています。
もちろん、空手道場でも正面に飾って稽古する日々です

例え、汚くても、臭くても、吐き気がしても、真面目にコツコツ掃除すれば
便所も浴室も台所もカビカビは、約2週間掛けてピカピカになりました
職員や寮生の方が話してました。
「リー・チョンさんが来てくれて助かったけん、毎年合宿になると館長に言われて二宮さんが寮に来て、君達・・・こんな豚小屋みたいな部屋によく居られるね?如何して掃除しないん?館長が怒りよるよって神経質に言われるんよ~二宮さんだっきゃ、もう・・・ほんまよ」当時、怒った二宮城光師範の存在は寮生にとって天敵だった様子です。

思えば、芦原會館寮の汚れを取り除く、その役目を引き受けたリー・チョンでした。
黒いビニール袋トラック4台分は、ビニ本やアイドル本や運動靴。古い布団は全て廃棄出来ました。浴室の剥き出しの配線は電気処刑になる手前で防蝕テープで処理しました・・・私の後輩もあとを引き継いでくれました。

「スーパーテクニック芦原空手!サバキ」のビデオに出てくるNさんの痴漢が出る駐車場、エレベーターでN師範のサバキ、暗闇でSさんが外人をナイフで斬りかかるゴミステーション全てが芦原會館寮のマンションです。
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鍛練は続く・・・