サバキと相撲・・・
サバキを研究する上で相撲は、切っても切り離せないものです。
四国修行時代 芦原英幸館長は、相撲中継が終わるまで3階から離れない姿があ
りました。
ぶつかり稽古、密着から擦れ違う動き、先手で横を取る、崩しはサバキを追求する上でヒントが豊富にあります。
サバキを小手先だけの動きだと某大学の先生が話していた事を思い出しますがそれは違うとはっきり、断言出来ます。
小さな身体でもある程度の力で大きな相手を崩し、留めを刺す動きは空手にも共通します。
毎年、松山の年末最後の稽古では職員や黒帯、茶帯が居残ってぶつかり稽古しま
した。
S先輩に総勢20人が休まずに我先とガンガン攻めましたが歯が立ちませんでした。
黒帯同士の白熱したサバキも汗まみれでやり抜き、最後は全員道場に大の字に倒れて年末の稽古を終えたものです。
カチャッと道場のドアが開き、芦原館長の顔が覗きニヤッと笑っていました。
S先輩に抵抗続けながらも廻し受けを首に絡められ、しばらくは後頭部が筋肉痛だったものです。
この月刊空手道の取材の時は、館長とS職員のサバキ撮影がありました!
我が田舎町、秋の収穫祭は地鎮祭と云って毎年、子供相撲大会がありました。
私も小学3年から参加して近所の小学生、中学生を相手にバンバン投げ込みが
決まり、最後は大人相手に死に物狂いで対戦しました。
賞品にはお菓子やノートや鉛筆、消しゴム等、最後には賞金が千円、五百円、百円
札を沢山貰って帰りました。
そのお陰で通っていた小学校の授業で相撲を取ったときは負け知らずでした。
20~30人連続で勝ち残り先生や仲間からもウォ~ッ!と歓声が湧きます。
クタクタになって最後は女子には押し負けてしまった思い出があります。
相撲はサバキの研究に持って来いです。
鍛錬は続く・・・