~ Traditional Karate blog~

田舎での暮らしや思いを書いている老いぼれです。 また、H・李小龍北海道倶楽部・Kと日本IUMAに所属しマニアックなことや技術的鍛錬で人生を楽しむ日々です。 芦原空手(四国修行時代)や日々修行の溜め込んだ秘蔵映像を発信していきます。

「オイ、何発打ったかわかるん?」・・・

イメージ 1

言葉ではなかなか説明できないサバキを実際に見せていただいた時代です。

連射パンチは速くて何発出ていたかも判りません・・・
道衣スレスレに左右のパンチがパパパチ~ン!と
風を切り道場内に張り裂ける音が響き
ジャブ・クロス・フック・アッパーヒジ打ちも飛んで来ます。

「オイ、何発打ったかわかるん?」真剣に数え音だけで判断しても
見えない速さでした。

広島弁も早口で熱くなって来ると話題も広い範囲に飛び、
次から次から先の先の先への内容になっていきます。
聞いてる方は休む暇もなくフラフラ状態で脳の回転も廻らなくなります。

苦しいなんて弱音吐く暇もない稽古でしたが
学ぶことが非常に多く、貴重な修行経験になりました。

蹴りも決して速く蹴ったりはしません。
大抵はゆっくりだが効果的に蹴り、瞬間的に宙を舞いながら床に落ちてしまう。
海外からの門下生方々も驚きながら達人の動きをメモったり撮影されてました。

ゆっくり蹴っても確実に効く蹴りは、なかなか説明が出来ません。

やや後方で見ると軸の使い方、回転、重心移動の方向が少しは判った気がしても
同じことが自分では出来ません。

天才の動きに接し惚れ惚れする瞬間が楽しみであり新鮮でした。
いつかは、こんな動き方が出来るまで頑張りたいと誓った瞬間でした。
私にとって貴重な鍛錬は一分一秒でも大切です。

若い時代はとにかく誰よりも速く、高く、強いサバキが目標。
今はゆっくりでも確実に効くサバキが目標な時代に差し掛かりました。