捌きの追究は永遠に続く・・・
"Seido kaikan karate"第1回全日本大会(1982年) 3
初期の正道館空手大会の映像からも素晴らしい捌きの動きが学べます。
当時は芦原空手の技術とは全く知らなく情報も無かったのです。
ビデオも技術書も先に販売され正道空手の技術と信じて勘違いした時代でした。
しかし、その凄い動きには目を見開いて学んだものです。
芦原英幸館長が松本師範代を連れて北海道審査会に来道されたときは
そのことも忘れ、捌きのサの字も知らずに、しかも黒帯締めたまま、
審査を受け松本師範代に相手にして頂き、転がされた時代でした。
2年後の夏、松山の夏季合宿で休憩中に松本師範代は朗らかに会釈して下さいました。
映像資料から芦原英幸館長の捌きは様々な技法の動きがあります・・ほんの一部ですが。
ときには目潰しや髪を軽く曳きながら一番重い頭の方向をコントロールしています。
髪の毛の独特な掴み方の方法もあります。(危ないですから)
手のひらや肘・脇を使い顎の角度もコントロール・・・頭を床に叩きつけることもあります。
中間距離から接近ショートの間合いで制圧し、左右上下の方向へ崩しながら自分の軸を使う動き。
各間合いから最短な足運びで体ごとプッシュしながら制圧し横・後ろへ入り崩す動き。
※上半身を使う受け方も足運びも殆ど力を感じさせないほど柔らかく自然な動きを使います。
それは、捌きを使う他の先生方の動きと比較するとよくわかります。
私の場合は力んでしまい、体の各部位を速く動かそうと無駄な力を使ってしまい
それではタイミングが合わなく、相手も崩れず、倒れず、失敗を何度も繰り返し稽古し悩み考え、それに気が付くことが重要と思うのです。
捌きの追究は永遠に続く・・・